アンチェロッティ:「決勝に近いところにいることが我々全員のモチベーション」

「我々の状態は良く、選手たちは意欲的で好調」とイタリア人指揮官

アンチェロッティ:「決勝に近いところにいることが我々全員のモチベーション」
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カルロ・アンチェロッティ監督がシウダー・レアル・マドリードの記者会見場でレアル・ソシエダとの国王杯準決勝第2戦(スペイン時間:火曜21時30分、日本時間:水曜4時30分)を前に話した。「我々の状態は良く、選手たちは意欲的でモチベーションがあり、好調。我々は代表招集から戻った南米の選手たちを取り戻した。また決勝で戦うという意欲を持っている。最近数年で我々はカップ戦で良い戦いをしており、それを繰り返したいと思っている」。

レアル・マドリードで3度カップ戦を制した最初の監督になるというのが私のモチベーションだが、決勝に近いところにいることが私、選手たち、クラブのモチベーション。どの大会でも決勝を戦うというのは一つの成果。我々はとても近いところにおり、自分たちのファンがいるということ、そして第1戦でちょっとしたリードがあるということがより大きなモチベーションになる」。
自身の選手時代と比較しての現在の試合カレンダー
「今のような消耗はかつては無かった。これは別のサッカー。試合への準備や怪我の負担など他にも別の要素もある。
我々はいつか選手の回復を待ち、より良い試合への準備ができるようより多くの時間が得られるという期待を胸にそれら全てのことをコントロールしなければならない。非常に要求度の高いシーズンになるから耐えなければならない。現状ではここまで問題や最後まで取り戻すことができない大きな怪我があるとはいえ我々は良い形でやっている」。

コーチ陣の数はかなり少ない。私には2人のアシスタント、分析グループ、GKコーチがいる。試合カレンダーの大きな問題は試合の準備のための時間がないこと。ピッチでの仕事はかなり限られていてビデオの仕事を増やさなければならない。コーチの数を増やす必要はない。なぜならピッチでの仕事をするための時間がないから。若手とのより具体的な仕事をするために増やすことはできるかもしれない」。

カップ戦決勝以前の試合カレンダー
「見るには見たが、決勝へ行くかどうか分からないから考えてはいない。一日多いか少ないかは重要なことではない。最も大事なのは3日という最小限の休養があること」。

カップ戦決勝のGK
「我々が進出するかどうかを見なければならないだろう。ルニンクルトワがプレーすることになるかもしれないし、2人が負傷しているならフラン・ゴンサレスが務めることになる。もし決勝へ行かなければ3人のうち誰もプレーしない」。

エンドリッキ
「私から見て心配してはいない。満足し、しっかり練習していてモチベーションがある。そして私は彼のことをとても満足している。可能な時に彼に出場時間を与える。なぜなら彼は常にチャンスを生かしていて、国王杯でとても良い形でやって来ているから明日彼がチャンスを得るかもしれないというのは明白。競争を除けば彼に足りないものは何もない。それはチーム内の競争。競争というのは極めて高いレベルの選手たちがいるということ。現在レギュラーの選手たちがそれ以前に長い間ベンチにいたというのは歴史的にありこのクラブの慣例で、ビニシウスJr.、 ロドリゴカマビンガがそうだった」。

左サイドバック
フラン・ガルシアは今しっかりプレーしているところで、チームの助けになっている。メンディはセバージョスと同じようにアーセナル戦に間に合うようにリハビリしている」。

クリスティアーノ・ロナウドと比較されるエムバペの数字
「別の選手たちを比較するのは難しいこと。願わくば、またクリスティアーノ・ロナウドレアル・マドリードで成し遂げたものを勝ち取って欲しいと願っている。彼にはその可能性があり、そのことはクリスティアーノ・ロナウドがそうであるように彼がレアル・マドリードのレジェンドの1人になるだろうということを意味する」。

バルセロナはとても良いプレーをしているがマドリードはそうでないと言われるのは不快?
「サッカーでは一人一人が意見を持っているのだから不快ではない。ポゼッションが好きな人がいれば別の人は守備が好きな人もいるし、高い位置でのプレッシャーや低いブロックなどなど色々。多くの側面があり、それぞれに好みがある。マドリードは別のサッカーをし、非常に高いレベルがある。
私はマドリードのサッカーがとても好きで、高いインテンシティーがあるバルセロナのそれも同様に好き。スタイルが違い、所属する選手の特徴によるものだから比較は難しい。比較はほぼ不可能。バルセロナがとても良いプレーをし、マドリードはすごく悪いと言うこともできるし、その反対も同じ。我々は3年に渡ってとても良い形でプレーしているが、シーズンの間でバランスの増減があったり、選手の変更やプレーの構築が違っている。だからこそ何年にもわたって決まったスタイルを維持するのは不可能で、常に同じアイデンティティーを持つようにするのは最終的に失敗する」。

アラバ
「彼の状態は良い。代表でプレーし2、3日ごとに負担を強いるのはリスクになり得る。レガネス戦で先発していないから明日彼に出場する可能性があり、同様に前回出場していない選手たちは明日より多くの可能性がある」。

僅差での勝利
「試合は拮抗したもので、シーズン終盤であればなおさら。我々は前線で効率的で、昨年より守備に手堅さが少ない。ここまで後方で大きな怪我を負った選手たちがいて、それが守備の手堅さを少し失わせている」。
「モチベーション高く全ての試合で集中しているよう選手たちと多く話すようにしているが、ほぼ不可能。試合カレンダーはハードで消耗が大きいからなおさら厄介。ここまで我々はとても良い形でやっており、試合によって集中力に上下動があったが、選手たちのメンタルレベルは違う」。
レガネス戦の判定
「クラブの公式発表では苦労した試合が3つあった。レガネスは微妙な状況に不平を漏らすことができるが、それは我々も同じ。さらに付け加えることはない」。

エンツォ・アウヴェス
「先日彼のことを見た。ちょっとしかプレーしなかったが、その中で違いを見せた。彼のことはあまり知らない。覚えているのは 2014年の決勝の時にマルセロシャビ・アロンソの子供と一緒に写真を撮ったこと。とても素敵な思い出で、今またその写真を撮れば完璧だということ。彼は非常に賢く、大きな将来性があるFW。カデテでとても良い形でやっていて、クラブ全体が彼に対して大きな希望を持っている。彼が父親のレベルに達したらビンゴだ」。