アンチェロッティ:「非常に厳しい日程が始まることを自覚している」
「レアル・ソシエダは常に難しい相手だが我々は良い感触を持っている」と指揮官は説明した
カルロ・アンチェロッティ監督がレアル・アレーナで行われるリーガ第5節レアル・ソシエダ戦(スペイン時間:土曜21時、日本時間:日曜4時)の前日、シウダー・レアル・マドリードで行われた記者会見に出席し、次のように話した。「我々は明日から試合の非常に厳しい日程が始まることを自覚しているし、良いスタートを切りたい。インターナショナルブレイク中に何人かの選手が回復した。いつも大きな希望やすべての試合をうまく戦うという意欲を持っているし、難しい相手に良いスタートを切るが、チームには良い感触があると思う」
ビニシウスに何を与えればベストの状態に戻すことができるか?
「ビニシウスはベストの状態ではないが、UEFAスーパーカップで勝つためにアシストを記録して決定的な役目を果たしたように、我々にとって非常に重要な選手だ。いつものように得点できていないのは事実だが、我々はまったく焦っていない。チームは得点を決めているし、彼は重要な存在だった。私の最新の心配事はビニシウスの状態だ。彼はいつも良く働き、全力を尽くしてくれているので、ベストの状態に戻るのは時間の問題だ。とは言え、彼がやってくれていることに私はとても満足している。選手が100%の状態であることを常に考えることはできない。選手が100%の状態ではない時、重要なのは全力を尽くすことだ」
ベリンガムとチュアメニ
「彼らは明日出ない予定だ。なぜならまだチームに入れるには早すぎる。昨日そしてここ数日とチーム練習に少し参加しただけだが、火曜日の試合には間に合うだろう」
ロドリゴの言葉とピッチでのポジション
「バロンドールの選出において彼は十分に評価されていなかった。間違いなく30人の中に入る資格はあったので、彼が不快に感じていることは理解できる。昨季のチャンピオンズリーグのシティとの2試合でゴールを決め、常に非常に重要な存在であったことを誰かが忘れてしまったのだ。彼の言葉は理解できる。彼がジョーカーであるという事実は、彼にとっても我々にとっても、多くのポジションでプレーでき、常に素晴らしいパフォーマンスを発揮する選手を抱える機会を得られるという点で長所だよ」
ロドリゴが常に自分をベリンガム、ビニシウス、エムバペと比較しようとすることを懸念しているか?
「彼らと自分を比較することは彼にとってモチベーションになる。私にとってはどの選手も同じ重要性があるし、選ぶのは私だ。私は問題ないと思っている。そのことについて話したことはないし、彼からそのことについて問題があると言われたこともない」
批判はエムバペとビニシウスJr.に影響を及ぼすか、それともより良くするか?
「分からない。彼らに質問してみる必要があるが、影響を受けているようには見えない。よく練習しているし、幸せを感じ満足している。エムバペは日々進歩しているが、まだ慣らし運転を終えていない。ビニシウスもそうだ。多くの人は彼らが8月9日にシーズンをスタートしたことを忘れている。彼らは試合ごとにコンディションを上げているし、とても元気で幸せだと思う」
ロッカールームで嫉妬の問題があった場合、それに気づくか?
「もちろんその手の問題があれば気づくだろう。ロッカールームで代表チームでの選手たちの発言についてコメントするつもりはない。ロッカールームにはビニシウス、ロドリゴ、バルベルデ、チュアメニ、あるいはもう若手ではない若い選手たちのように、チーム内で今後より大きな責任を持つことになり、その点で進歩している選手たちがいて、とても良い、非常に健全な雰囲気があり続けている。彼らはチーム内でより多くの責任を負わなければいけないし、それを担っているところだ」
レアル・ソシエダ戦でのギュレルやブラヒムの起用に迷いがあるか?
「そのことに迷いがある。いい質問だ。また、システム変更の可能性もある。直近の試合は3人のMFでプレーしたがうまくいかなかった。今の迷いはシステムを変更するか、中盤3枚でプレーすることにあまり慣れていない選手たちの誰かを適応させるかだ」
選手たちの休養
「リュディガーには他の選手のように5日間休みがあったし、負傷していた選手たちは回復するためここにいた。20日間で7試合ある今、ローテーションを組むのはいいことだ。遠征して木曜日に戻ってきた選手たちが順調に回復しているかどうかを見極めなければいけない。今後の試合ではローテーションが非常に重要になる」
ギュレルの役割
「ダブルボランチとしてはプレーすることはできないが、インサイドハーフとしてプレーできる。一度もその練習をしたことはないが、彼はそのポジションでプレーするための特徴を備えているので、練習しなければいけない。彼はフィジカルに優れたタフな選手だが、ボランチとして守備をする特徴は備えていないので、ダブルボランチとしてはプレーできない」
インサイドハーフに求めることは?
「守備と攻撃だが、それほど難しいものはない。4-3-3でインサイドハーフはビルドアップで使うというより、敵陣でボールを持つポジションで起用される。ライン間に入ってうまくポジションを取り、ボールを受け、FWへのパスを狙わなければいけない。守備面はウイングとは違う仕事で、より中に入って守備をしなければならない。4-3-3システムでの守備でのインサイドハーフの仕事は、ウイングの仕事よりもはるかに激しい」
2年目を迎えたギュレルの反応は?
「うまく応えている。バジャドリード戦では良いプレーを見せてくれた。今後、より中心的な役割を果たしてだろうが、このチームには議論の余地のないレギュラーは存在しないと思うので、文句なしのスタメンになるのはより難しいだろう」
バルベルデと内気な性格について
「バルベルデのレベルは非常に高い。彼が内気かどうかは分からないが、日を重ねるごとにロッカールームでより多くの責任を負うようになっている。クロースやナチョ、それ以前はベンゼマやカゼミーロのような重要な選手を失ったという事実はあるが、我々にはその点で大きく進歩している選手がいるし、バルベルデもそうだ。彼が以前内気だったかは分からないが、今はそうではないと思うし、我々にとって非常に重要な選手になっている。日々進歩しているのでとても嬉しいよ。バルベルデは戦術的なインテリジェンスや身体能力など、トップレベルのMFに必要なものをすべて備えている。彼はスペクタクルな選手だ」
ビニシウスに対するサウジアラビアからのオファーと彼のパフォーマンス
「彼にそのオファーが届いたかどうかは分からない。私は選手全員と日常的に話しているが、その話題について話したことは一度もない。彼はサッカーをするのがとても好きなので、外で何が起こっていても、サッカーをやるという自分がすべきことで自分の考えを見失うことはない」
怪我に関する懸念
「7試合戦うことに不安はない。我々はそれに慣れている。疲労を検討することは重要で、木曜日に戻ってきたブラジル代表の選手たちに関しては、練習や休む時間がほとんどなかったので様子を見ているところだ。怪我を防ぐためにも経過を観るのは重要だ。我々は昨季、多くの負傷者を抱えたが、とてもうまく耐えることができた。我々はそれと共存しなければならない。この日程では、怪我人が出るのはごく普通のことだ」
ブラジル代表でのビニシウスの役割
「ブラジル代表の問題には介入したくないが、それは個人ではなく、ベストの状態を見つけるのが難しくなっているチーム全体の問題だ。彼がマドリードで良いプレーをし、ブラジルで悪いプレーをしているのが問題ではなく、ブラジルが良いプレーをしていないのが問題だ。それはもっと全般的な問題だよ。我々は彼に大いに満足している。我々がビニシウスのおかげでチャンピオンズリーグに2回優勝できたことを忘れてはいけない。もし我々が彼にベストの状態でプレーしてほしいと思うなら、ここレアル・マドリードで彼に大きな愛情を注ぐ必要がある」