フロレンティーノ・ペレス会長がレアル・マドリードを世界的な名誉ある位置へ引き戻した。クラブ会長を務めた3期で、サッカーでチャンピオンズリーグ優勝6回、バスケットボールで欧州制覇2回を含め2つのセクションで計57タイトルを獲得。クラブ財政を健全化、世界で最も裕福なクラブにして、すべてのレベルで重大な変革を行い、フォーブス誌が「世界で最も価値のあるスポーツクラブ」と評するまでになった。

エンジニアであり企業家でもあるフロレンティーノ･ペレスは2000年7月、当時のクラブ会長、ロレンソ・サンスを破って会長職に就任。彼の手腕によりフィーゴ、ジダン、ベッカム、ロナウドといったスター選手たちがチームに加わった。高いレベルにあるサッカーとバスケの両チームで8つのタイトルを獲得するにいたった。

就任第1期にはさらに“サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムのディレクタープラン”というピッチの改善も行われた。そしてUEFAの“エリート・スタジアム”に類別され、2010年チャンピオンズリーグ決勝の舞台に選ばれた。2006年にはバルデベバスに、以前のクラブ総合練習場の10倍以上大きいシウダー・レアル・マドリードが建設された。

2004年に過半数の支持を受けて再選、2年後に辞職した。2009年同職に復帰し、スポーツ面でクリスティアーノ・ロナウド、ベンゼマ、ベイル、ハメス・ロドリゲス、クロースといった選手たちを補強して第2次政権をスタートさせる。主な獲得タイトルとして5回のチャンピオンズリーグ（2014年、2016年、2017年、2018年、2022年）、クラブワールドカップ5回がある。これらの成功のほか、サッカーでリーガ4回、UEFAスーパカップ4回、国王杯3回、スペインスーパーカップ4回の優勝がある。バスケットボールでもスペイン国内外でトロフィーを手にしており、ユーロリーグ2回、インターコンチネンタル杯1回、リーガ6回、国王杯6回、スペインスーパーカップ7回のタイトル実績がある。

フロレンティーノ・ペレスは10年以上クラブを率いており、シウダー・レアル・マドリード内にトップチームや下部組織の宿泊施設を建設するなど、近代化を図っている。