この時代にレアル・マドリードは4回に渡りチャンピオンズリーグ優勝を果たし、改めて世界サッカー界の基準になった。2014年にデシマを達成、同年にクラブワールドカップを制した。ジダン監督となって最初の2年でウンデシマとドゥオデシマを成し遂げた。さらに2017年は記録の年となり、初となる1年で、チャンピオンズリーグ、クラブワールドカップ、リーガ、UEFAスーパーカップ、スペインスーパーカップの5タイトルを獲得した。2018年、キエフでリバプールを破りデシモテルセーラを成し遂げた。
新しい10年の最初の年、ジョゼ・モウリーニョ率いるレアル・マドリードには3つのタイトルがもたらされた。特筆すべきなのは2011−12シーズンのリーガで、史上最高となる勝ち点100、得点121という記録を作りタイトルを獲得。またバルセロナを破り国王杯とスペインスーパーカップを勝ち取った。
2013年6月、カルロ・アンチェロッティがレアル・マドリードに。イタリア人監督は4つのタイトルをもたらした。最初のタイトルは19度目の国王杯。バルセロナとの決勝を制し手にした。2014年5月24日、ロス・ブランコスはヨーロッパカップを再び獲得。アトレティコ・マドリードを相手に4対1と勝利。欧州10冠を達成した。ラモス、ベイル、マルセロ、クリスティアーノが勝利につながる得点を決めた。
アンチェロッティの2シーズン目には2つの成功を収めた。それはセビージャを下してのUEFAスーパーカップ、さらにサン・ロレンソを退け初となるクラブワールドカップという2つのタイトル獲得だった。こうしてレアル・マドリードは2014年に最多のタイトルを勝ち取った。2015年6月にはラファ・ベニテスがクラブに戻りチーム指揮を担当。2016年1月には選手時代に伝説となったジダンがトップチームの監督に就任した。初年にはミラノでのアトレティコ・マドリード戦でウンデシマを達成した。
フランス人指揮官の2シーズン目は勝利に彩られた。レアル・マドリードはドゥオデシマを果たし、チャンピオンズリーグとなって初の大会連覇を果たした。大陸最高レベルの大会とともに2016/17季リーガ、クラブ通算3回目のUEFAスーパーカップ、日本で行われたクラブワールドカップでも優勝した。2017/18季はマンチェスター・ユナイテッドを下し、再びUEFAスーパーカップを制してスタート。加えて10回目となるスペインスーパーカップも手にした。2017年12月にはまたもクラブワールドカップ獲得、1年で5タイトルという新記録を作った。
2018年はほかにキエフでリバプールと対戦した決勝でデシモテルセーラを達成してマドリードの伝説の一部となり、アラブ首長国連邦でのアル・アインとの対戦で7回目の世界王者となった。2020年の年明けにはジッダ(サウジアラビア)でアトレティコ・マドリードを下しスペインスーパーカップを勝ち取っている。7月、ジダン監督率いるチームは通算34回目のリーガ優勝を果たした。